GABA
大量の家事、思い通りに進まない育児や人間関係、将来の不安、などなど・・・今回は、「GABAの摂取にはミドリムシ!?」ということで、仕事や家事で忙しい方必見のミドリムシに含まれる栄養素の効果を紹介します。
その栄養素とは、GABA。チョコレートやシリアル商品で名前を見聞きされたことのある方が多いのではないかと思いますが、なんとなくその効果や働きはイメージしづらくないですか?
ミドリムシにもGABAが含まれていますので、ミドリムシの効果と合わせて、GABAの効果をたっぷりと紹介します。
この記事を監修した専門家
管理栄養士 阿部友美
【経歴】十文字学園女子大学卒業後、管理栄養士を取得。同大学で研究助手をしたのち、食品メーカーにて健康に関する情報発信や、共同研究先大学に出向し研究に従事。糖化反応によるメラニン産生作用を発見、特許出願。化粧品の開発にも携わる。
目次
・GABA(ギャバ)って?
・ミドリムシはGABAの増加にどんな風に役立つの?
・まとめ
1.GABA(ギャバ)って?
最近は、チョコレートの商品でもすっかりおなじみのGABA。
CMでもすごく身体に良さそうな気がしますよね。
ところで、GABAって何?意外にGABAってなんの栄養素か聞かれたら、難しくないですか?
GABAはタンパク質をつくらない一匹オオカミのアミノ酸の仲間
GABAはgamma-aminobutylic acid(γ―アミノ酪酸)の略称で、その名の通りアミノ酸の仲間です。
アミノ酸の中でも、たんぱく質をつくらない仲間で、動植物界に広く分布しています。他の物質や栄養素と結びつかずに、単独で一匹オオカミとして働く栄養素です。
GABAの役割
GABAに関しては、大手流通企業が健康サプリを販売するにあたり、(公財)日本健康・栄養食品協会に実験結果を届け出ています。
GABAの増やし方とは
脳内のGABAをどうやって増やすことができるんでしょうか?
方法は3つあります。
GABAを摂取する
GABAは多くの動植物に含まれているので、直接摂取する方法もあります。しかし、「GABAを摂取してもほとんど脳内まで到達しない」ともいわれています。GABAを特に多く含んでいる食品は、発芽玄米です。他に、トマトやナスにも豊富に含まれています。
グルタミン酸を摂取する
GABAはグルタミン酸というアミノ酸から生成されます。グルタミン酸を摂取することで、体内で、GABAを生成できます。グルタミン酸は小麦やスパゲティの麺、肉類のゼラチン、かつお節などに多く含まれています。グルタミン酸は、昆布だしのうまみ成分ともいわれています。
睡眠をたくさんとる
グルタミン酸からGABAが生成されるのは、睡眠中です。したがって、睡眠が不足すると、GABAが不足しがちになってしまいます。
そして、これらの3つにすべて効果が期待できるのが、ミドリムシです。
ミドリムシには、GABAだけではなくグルタミン酸も含まれています。
GABAを直接摂取する意味はあるの?
ミドリムシの効果について紹介する前に・・・
「GABAを直接摂取しても脳内にはほとんど到達しない」点は気になりますよね?だったら、GABAを摂取しても、ほとんど意味はないのかな・・・?とガッカリしてしまうかもしれませんね。
この部分については、現在研究が進められているところです。
なお、摂りすぎによる健康被害などの実例はありません。ただし、チョコレートやシリアルでGABAを摂取する場合は、糖分や脂質など、他の栄養素を摂りすぎてしまう危険性があるので、注意してくださいね。
2.ミドリムシはGABAの増加にどんな風に役立つの?
ミドリムシには、GABAが含まれているだけではなく、GABAの生成を助けてくれる効果も期待できるんです。
ミドリムシのトリプトファン
GABAを増やすには、睡眠時間も重要です。
睡眠は、健康の状態だけではなく、美容にも影響するので、不足に感じている方はしっかり調子を整えておきたいところですよね。
3.まとめ
その効果が知られるようになったのは、最近50年ほどのことですが、5億年も前から生きているミドリムシにも、GABAが含まれているなんて驚きですよね。しかも、GABAの原料となるグルタミン酸なども含んでいるのだから、さらなる効果が期待できますね。
ミドリムシには他にもさまざまな効果的な成分が含まれています。ミドリムシやGABAには摂りすぎによる健康被害もありませんので、気になる方はサプリなど気軽に始められるところからスタートされてみてはいかがでしょうか?