体内生成ができない「必須アミノ酸（9種）」
このカテゴリーでは、ユーグレナ（ミドリムシ）に含まれる成分をひとつずつ紹介しています。今回はアミノ酸の中の「必須アミノ酸（9種）」です。
食べ物から摂取する必須アミノ酸はバランスが大切！
私たちの体を構成しているタンパク質は、20種のアミノ酸からできています。その中で体内で合成することができない（十分に作れない）9種は、食品から摂取する必要があることから必須アミノ酸と呼ばれています。
20種のアミノ酸は、そのうちの1種でも欠けてしまう（量が少ない）と、タンパク質を合成することができません。
つまり、体内で生成されない必須アミノ酸は、特にバランス良く摂取する必要があります。色々な食品に含まれる必須アミノ酸の量やバランスは、“アミノ酸スコア”という指数で表されます。
アミノ酸スコアは食品や食材ごとにつけられており、100を満点とし、最も数値の低いアミノ酸の数値がその食品や食材のスコアになっています。詳しくはアミノ酸スコアも◎！なユーグレナをご参照ください。
9種類の必須アミノ酸とは？
必須アミノ酸は以下の9種類です。
バリン
血液中の窒素のバランスを整え、筋肉の育成や運動能力維持に効果があります。ロイシン、イソロイシンとともに分岐鎖アミノ酸（ＢＣＡＡ）と呼ばれています。
ロイシン
筋肉の育成や維持に関わっています。運動時のエネルギー源でもあり、肝機能の向上にも関係しています。育毛効果もあると言われています。また、脳内麻薬と呼ばれる神経伝達物質・エンドルフィンと同様の効果を持っており、ストレス緩和作用があります。
イソロイシン
肝臓の機能を向上させてグリコーゲンの合成を促すことで疲労を回復させる効果があります。また、筋肉の強化、血管の拡張、肝機能の向上、神経の伝達などをサポートするといった働きがあります。ロイシンと同様にストレス緩和作用もあります。
BCAAという総称を持つバリン、ロイシン、イソロイシンの効果や含まれる食材など詳しい情報はバリン・ロイシン・イソロイシンをご覧ください。
リジン
細胞やウイルスへの抗体を構成し、成長や免疫力向上させます。肝機能を活性化させるほか、最近は育毛剤の成分としても注目されています。
リジンの効果や含まれる食材など詳しい情報は【リジン】をご参照ください。
スレオニン（トレオニン）
肝臓への脂肪蓄積を防ぐ効果があります。
スレオニンの効果や含まれる食材など詳しい情報は【プロリンとスレオニン】をご参照ください。
メチオニン
アレルギーの原因とされる血液中のヒスタミンを排出します。老廃物の排出や抗うつ作用、脂質の代謝、発毛などの働きを担っています。
メチオニンの効果や含まれる食材など詳しい情報は【メチオニン】をご参照ください。
フェニルアラニン
ドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンといった興奮性の神経伝達物質を作ります。抗うつ作用も期待されています。
フェニルアラニンの効果や含まれる食材など詳しい情報は【フェニルアラニン】をご参照ください。
ヒスチジン
体内で作られますが、猛スピードで発育する幼児に欠かせない成分ということで、1985年から必須アミノ酸のグループに入りました。成長の促進や神経機能のサポート、食欲の抑制、脂肪を燃やすなどの働きがあります。
ヒスチジンの効果や含まれる食材など詳しい情報は【ヒスチジン】をご参照ください。
トリプトファン
牛乳から発見された必須アミノ酸です。精神安定効果がある神経伝達物質・セロトニンの原料になります。また、気分を高揚させる神経伝達物質であるドーパミンとノルアドレナリンの合成に、チロシンとともに作用します。
トリプトファンの効果や含まれる食材など詳しい情報は【トリプトファン】をご参照ください。
必須アミノ酸のバランスをあらわす『アミノ酸の桶』
前述のアミノ酸スコアをもとに、必須アミノ酸にシステインとチロシンを加えた11種類のバランスを各食材別にあらわしたものが下図で、『アミノ酸の桶』と呼ばれています。
出典／厚生労働省
『アミノ酸の桶』にシステインとチロシンが加えられる理由とは？
必須アミノ酸に加えられたシステインとチロシンは、準必須アミノ酸と呼ばれる成分です。準必須アミノ酸と呼ばれる理由は、システインとチロシンが大人の体内では生成されるものの、成長スピードの速い乳幼児期には体内での生成が間に合わず不足しがちなためです。
まとめ
兎にも角にも、アミノ酸はバランス良く摂取しなければいけません。わたしたちは20種のうち1種でも欠けてしまうと、体内でタンパク質を作ることができません。
食品のアミノ酸スコアを知り、それぞれを補うように食べることも大切です。ユーグレナ（ミドリムシ）サプリメントはアミノ酸バランスという点でも非常に優れた食品です。
