疲れやイライラ解消に効果のある「ビタミンB1」
このカテゴリーでは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる成分をひとつずつ紹介しています。
今回は糖質をエネルギーに変換する「ビタミンB1」の登場です。
“疲労回復のビタミン”と称されるビタミンB1
ビタミンB1は人間の体内で生合成されないため、食物などから摂取する必要があります。
「チアミン」「サイアミン」「アノイリン」とも呼ばれ、日本では1910年に鈴木梅太郎(写真)が米ぬかから抽出し「オニザリン」と命名。
脚気(かっけ)を予防する成分として発見されたことが良く知られています。ビタミンB1は体内で糖質の分解を助ける役割を担っています。
糖質を分解する酵素は活性型のビタミンB1がないと正常に働くことができないのです。そのため、ビタミンB1が不足すると、細胞内での糖質分解がうまく進まず、乳酸などの疲労物質がたまり、疲れやすくなってしまいます。
ビタミンB1が 「疲労回復のビタミン」 と称されるのは、こうした理由からです。
出典・ウィキペディア
イライラや集中力の低下はビタミンB1不足が原因?!
また、ビタミンB1は神経系の伝達に関与しており、脳などの神経細胞や筋肉、心臓の動きを正常に保つという重要な役割も担っています。
これは脳や神経細胞などが糖質を主なエネルギー源としてるためです。
さらに、食欲を正常に保ち、胃酸の分泌を高めることで消化・吸収を助けています。
脳が正常に機能しなくなると、イライラしたり、集中力や記憶力が低下するといった症状が起こります。
もしこうした症状に心当たりがある方は、ビタミンB1不足を疑ってみてください。
注意点をもうひとつ。
通常はアルコールの分解にビタミンB1が使われることはありません。
しかし、 大量のアルコールを飲むとその分解にビタミンB1が使われ、結果としてビタミンB1不足に陥る ことがあります。
ビタミンB1を多く含む食品として以下が挙げられます。
- 豚肉
- 小麦胚芽、玄米などの穀類
- 落花生や大豆などの豆類・種実類
- うなぎ
効率よくビタミンB1を体内に取り込むには、「アリシン」という成分を含んだラッキョウ、にんにく、玉ねぎなどと一緒に摂取することが推奨されています。
まとめ
ビタミンB1は脳や神経、臓器などを正常に機能させるために重要な成分です。
食事の時間が不規則だったり、外食が多くなることでビタミンB1不足になることもあります。
足りない分はサプリメントなどで補うことが重要です。