つわり改善に効く「ビタミンB6」
このカテゴリーでは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる成分をひとつずつ紹介しています。
今回は「ビタミンB6」の登場です。
脳神経、血液、遺伝子など広域に関わる
ビタミンB6は「ピリドキシン」とも呼ばれる水溶性の成分です。
ビタミンB6には 神経伝達物質の生成を促進する 働きがあります。
神経伝達物質とは、脳の神経細胞間で情報の受け渡しを行っている物質のことで、GABA、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどが挙げられます。
そうした物質の合成に広く関わり、脳神経を正常に機能させているのです。
また、以下のような様々な働きにも関わっています。
- グリコーゲンをブドウ糖に変換
- 遺伝子にある核酸の合成
- 赤血球生産の促進
- 体内におけるナトリウムとカリウムのバランス作りの補助
- 心臓血管を健康に保つ
- 有害なホモシスティン蓄積の抑制
- 女性のホルモンの変化と免疫システムにおける援助のバランス補助
つわりの改善にも効果あり?!
ビタミンB6は肉類、穀類、豆、ナッツ、ニンニクなどに含まれています。
腸内にいる細菌がビタミンB6を生成するため、不足することはほとんどありません。
しかし、多くのビタミンB6を必要とする 妊娠時やアルコールの常飲などにより欠乏状態となる ことがあり、以下のような症状が現れます。
- 皮膚炎(湿疹)
- 口唇炎
- 貧血
- 脂肪肝
- 血管障害
- うつ
- 混乱
ビタミンB6不足によって起こる貧血は、モグロビンが入っていない赤血球が作られる低色素貧血です。
この貧血は サプリメントなどで鉄分を摂取しても改善されません ので注意が必要です。
また、ビタミンB6が妊婦さんのつわりを改善したという実験データがあるそうです。
つわりに苦しんでいる妊婦さんは試してみる価値がありそうです。
まとめ
欠乏症になることは少ないようですが、ビタミンB6は体内で色々な働きを持つ成分です。
脳や心臓など重要な器官で力を発揮してくれています。